「バッチフラワー」とは、植物が本来持っている性質をエッセンスとし、それを私たちが取り込むことで、気分の改善を図ることができるという考え方をいいます。この考えからのもと、乱れた心情や否定的に感情に働きかけ、安定した感情や心のバランスを保てるように改善していくシステムを『バッチフラワーレメディ』と呼ばれています。

このシステムを開発したのはイギリスの医師で細菌学者でもある、エドワードバッチ博士で、1936年に完成させました。このシステムは、感情に働きかけるもので、薬のように身体に直接働きかけて改善していく療法とは異なります。しかし、感情に働きかけることで、人間が本来持っている免疫力が向上し、身体の悪い部分を改善する効果があります。また、薬と違い副作用の心配もなく、何度でも行うことができます。

日本では通販サイトなどを中心にフラワーエッセンスという呼称が一般的です。よくアロマテラピーと間違えられることがありますが、それとは異なります。どちらも植物が由来ではありますが、アロマテラピーなどのに使用されるアロマオイルは植物の有効成分を抽出したもので、それを嗅覚から取り込むことで脳を刺激して身体全体に働きかけていく療法です。しかし、このシステムは香りを嗅ぐのではなく、飲用することで身体に働きかけるのです。この効果によりマイナスの思考がプラスに転じられるようになったなどの、心の改善がみられています。

人間は気分次第で楽しくも悲しくもなる感情のある生き物です。逆に言えば、その人が幸せかどうかというのも感情に支配されています。できれば毎日をハッピーに過ごしたいと思うのが人の常です。気分が優れない、感情がネガティブだなどの人に勧めたいのがバッチフラワーレメディです。日本ではあまりなじみがないのですが、欧米では有名な医療法です。一日数滴の植物由来のエッセンスを体内に取り込む医療法でイギリスで開発されて長い間民衆に親しまれているようです。